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Nomal 娘の藍那だった。 /S (14/07/15(Tue) 08:00) [ID:Jf7628Sz] #1203
Nomal 冷蔵庫を開けて晩飯を何にしようかと・・・ /S (14/07/30(Wed) 11:54) [ID:Jf7628Sz] #1214
  ├Nomal 黒髪の美少女だった。 /S (14/07/30(Wed) 12:16) [ID:Jf7628Sz] #1215
  │├Nomal 「私を養女にしていただけませんか?」 /S (14/07/30(Wed) 12:26) [ID:Jf7628Sz] #1216
  ││├Nomal きっぱり断った。 /喜連瓜破 (14/08/07(Thu) 18:57) [ID:q7bMXToV] #1233
  ││└Nomal 「ごめん、少し考えさせてくれ。」 /カタバミ (14/11/21(Fri) 03:25) [ID:AxriCtfK] #1323
  │└Nomal 「捜査にご協力いただけませんでしょうか?」 /S (14/07/30(Wed) 12:41) [ID:Jf7628Sz] #1217
  │  ├Nomal 「母と結婚していただけませんか?」 /S (14/07/30(Wed) 18:43) [ID:Jf7628Sz] #1218
  │  │└Nomal 俺は仕事を片付けた。 /喜連瓜破 (14/08/07(Thu) 18:11) [ID:q7bMXToV] #1230
  │  │  └Nomal 自然と膝をそろえ、胸を手で隠す。 /喜連瓜破 (14/08/07(Thu) 18:23) [ID:q7bMXToV] #1231
  │  └Nomal 「ちょっと・・・顔貸してもらえませんでしょうか?」 /S (14/08/01(Fri) 07:53) [ID:Jf7628Sz] #1219
  │    └Nomal 消えた? /S (14/08/03(Sun) 07:56) [ID:Jf7628Sz] #1220
  │      └Nomal 俺の生首のようなものに頭を! /S (14/08/06(Wed) 09:09) [ID:Jf7628Sz] #1225
  └Nomal 黒いレザーのボディスーツを着た女 /喜連瓜破 (14/08/07(Thu) 21:10) [ID:q7bMXToV] #1235
    └Nomal 藍那を呼んだ。 /喜連瓜破 (14/08/08(Fri) 10:59) [ID:q7bMXToV] #1236
      └Nomal ガルデンが再び来訪。 /喜連瓜破 (14/08/08(Fri) 12:07) [ID:q7bMXToV] #1237
        ├Nomal 駅から少し離れた場所の雑居ビルだった。 /カタバミ (16/02/11(Thu) 16:58) [ID:70DSViHD] #1497
        └Nomal 駅の近くのビル。 /S (17/05/31(Wed) 10:46) [ID:vCe3vVeC] #1510


親記事 / ▼[ 1214 ]
■1203 / 親階層)  娘の藍那だった。
□投稿者/ S -(2014/07/15(Tue) 08:00:57) [ID:Jf7628Sz]
    妻と死別して残された俺と娘。
    この春から公立高校に通っている。
    年を追うごとに妻そっくりになっていく。
    「おとうさん、お金。」
    「あ?ああ、そうだったな。」
    ベッドから起き上がり、財布から3万円渡す。
    「領収書、な。」
    「うん。」
    買い物に行くというので、俺の買い物も頼んだのだ。

    娘が出かけ、作ってあった朝食を食べて仕事に掛かる。
    PCを立ち上げてメールをチェック。取引先からの連絡がかなり入っているのを順番に処理。
    「ん?」
    気が付くともう夕方になっている。俺は・・・
[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1203 ] / ▼[ 1215 ] ▼[ 1235 ]
■1214 / 1階層)  冷蔵庫を開けて晩飯を何にしようかと・・・
□投稿者/ S -(2014/07/30(Wed) 11:54:36) [ID:Jf7628Sz]
    「ただいま。」
    玄関で声がする。
    「おう、お帰り。晩飯、鶏肉有るけど何が・・・ん?」
    藍那と一緒にリビングに入ってきたのは・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1214 ] / ▼[ 1216 ] ▼[ 1217 ]
■1215 / 2階層)  黒髪の美少女だった。
□投稿者/ S -(2014/07/30(Wed) 12:16:09) [ID:Jf7628Sz]
    背が高く、すらっとしている。
    「おとうさん、同じ学校の谷口先輩。」
    「いらっしゃい・・・先輩?」
    確かに娘と比べると大人びている。
    腰まであるツヤツヤのロングヘア。
    知性的で整った顔立ち。
    「はじめまして。谷口彩です。」
    「アヤ先輩は3年生なの。先輩の分もご飯お願い!先輩、部屋行こう♪」
    藍那は頼んだ買い物とお釣りと領収書をテーブルにおいて、先輩の手を引いて階段を上がっていく。

    鶏肉に包丁で切れ目をいれ、チーズを挟んでしその葉で巻きながら考える。
    藍那は部活に入っていない。
    どんな経緯で3年生と知り合ったのだろう?
    友達を連れきてたのも高校に入ってからは初めてだ。

    油が適温になったので衣を付けた鶏肉を投入。
    皿を3枚セットして適当に野菜を盛り付ける。
    「藍那〜っ!!オカズ出来るぞ!?」
    「は〜い、今行く!」
    藍那と彩はテーブルに箸やポットに入った麦茶、グラスなどを並べた。

    「美味しかったです、お父さん。ご馳走様でした。」
    「有り合わせでごめんな、彩ちゃん。」
    「いえ、こんなに美味しい晩御飯は久しぶりです!」
    男の俺が適当に作った料理がここまで好評だとは。

    後片付けが終わり、リビングに並んで座っている二人の前に腰を下ろす。
    「あの・・・おとうさん?」
    「ん?どうした?」
    二人は顔をあわせ、藍那は決心したように話し始めた。
    「お願いがあるの。彩先輩を・・・」
    「待って藍那、私からちゃんと説明する。」
    彩は俺を真っ直ぐに見た。そして・・・

[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1215 ] / ▼[ 1233 ] ▼[ 1323 ]
■1216 / 3階層)  「私を養女にしていただけませんか?」
□投稿者/ S -(2014/07/30(Wed) 12:26:33) [ID:Jf7628Sz]
    今なんていった?
    ヨウジョ?
    「私達、愛し合っているんです。でも女同士では・・・だから家族になって一緒に暮らすには・・・お願いします!!」
    愛し合っている?
    「ええっ・・・あ、の・・・何だそれ!?」
    「学費とかは心配しないで下さい。かなりの資産がありますので。」
    「いやいやいや、そういう問題じゃなくて・・・」
    「お父さん、お願い!」
    目をうるうるさせている藍那。
    俺は・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1216 ] / 返信無し
■1233 / 4階層)  きっぱり断った。
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/07(Thu) 18:57:27) [ID:q7bMXToV]
    そりゃそうだ。
    女のくせに俺の藍那と・・・許せるわけがない!!
    「・・・やはりそうですか。では仕方がありません。養女は諦めます。」
    なんだ、ずいぶんあっさりと?
    「でもどうしても一緒に暮らしたい。だから・・・」
    想像外のスピードで俺に抱き着いてきた!?
    そして猛烈な勢いで俺の口を吸う!
    「んんぐ〜〜〜っ!!んん〜〜〜っ!!」
    気が遠くなる。

    「・・・!?」
    俺は目の前の顔を見上げた。
    「だから、俺が藍那の父親になる。ずっと一緒に暮らせるから。」
    俺が袖で口を拭っている。
    「ちょっと・・・何なの?何をしたの?」
    俺の口から彩の声。
    後ずさる細い体。胸に重みが・・・
    「なんで・・・?なんで私になってるのよっ!?ちょっと・・・」
    口調までさっきまでの彩という少女そっくり。
    「谷口さん、だっけ?さっきの話だけど。俺の養女にしてあげよう。ふふふ・・・あははははっ!!」
    「お父さんステキ!」

    俺は、俺の腕を掴んだ。
    「ちょっと、どうやったのか判らないけど・・・元に戻して!」
    「ん〜?何を言ってるのかな彩ちゃん。」
    「ふざけないでよ。」
    「元にって、君は谷口彩だろ?」
    「ちがう!!私は谷口彩、あれっ?私の名前は谷口彩・・・谷口彩・・・えええっ?」
    「誰がどう見ても谷口彩だね。その体も本人のだし。精神病だと思われないように気を付けたほうがいいよ?ふふふ・・・」
    「違うわ、私は藍那の・・・恋人なの。愛してるの。ちがうっ!!私はッ」
    「女同士で?不毛な愛だね。まあ親子でよりは・・・どうかな?」
    藍那が俺の首に腕を回し・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1216 ] / 返信無し
■1323 / 4階層)  「ごめん、少し考えさせてくれ。」
□投稿者/ カタバミ -(2014/11/21(Fri) 03:25:26) [ID:AxriCtfK]
    俺は自室に戻ると、養子縁組について調べてみた。すると、手続き等結構厄介であることが分かった。

    俺は二人に別の案を提示した。
    「彩さんとやら、君はさっき『家族になって一緒に暮らす』と言ったね。」
    「はい、言いました。」
    「では、養女という方法以外にも、『家族になって一緒に暮らす』方法があるんだ。」
    「どういうことでしょうか。」
    「つまり、君が俺の”娘”ではなく”妻”、藍那には”姉妹”ではなく”母”となる方法だ。」



    彩は考え込み、そして・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1215 ] / ▼[ 1218 ] ▼[ 1219 ]
■1217 / 3階層)  「捜査にご協力いただけませんでしょうか?」
□投稿者/ S -(2014/07/30(Wed) 12:41:41) [ID:Jf7628Sz]
    「・・・操作?」
    「いえ、捜査です。私はある脱獄囚を追ってこの星に派遣された、とある星系の警察機構の捜査官なのです。」
    高校3年にもなって中二病かっ!?
    「お父さん、お願い。彩先輩を手伝ってあげて。」

    いくら話しても二人は真剣。
    彩は宇宙人で捜査官で、という設定を崩すことが出来ない。
    「で、協力って何すればいいんだ?おっと、もうこんな時間だ。続きは今度にしてもう家に帰りなさい。家の人が心配・・・」
    「それは大丈夫です。では具体的にご協力いただく内容を。」
    「大丈夫って・・・」
    「家族、母と妹はどちらも私のサポート用生体アンドロイドなので。お父さんにお願いしたいことは・・・」
    俺は耳を疑った。
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1217 ] / ▼[ 1230 ]
■1218 / 4階層)  「母と結婚していただけませんか?」
□投稿者/ S -(2014/07/30(Wed) 18:43:12) [ID:Jf7628Sz]
    「は、はあああああっ?」
    「ちょっと失礼しますね、到着しましたので。」
    彩が立ち上がって玄関に向う。家の前に止まったのはタクシーのようだ。
    玄関を開ける音がして、しばらくして彩が戻ってきた。一緒に入ってきた女性と中学生ぐらいの少女。
    30前後に見える美女が口を開く。
    「これが母親です。そして・・・」
    続けて少女が。
    「こっちが妹です。どちらも私のコントロール下で動かしています。」
    彩が親指を立てる。
    家族で俺をからかっているのか?

    「う〜ん・・・なかなか信用していただけませんね。まあ、無理もありませんが。そうだ、ちょっといいですか?」
    母親が彩の口調でそういいながら、俺に超接近してくる。
    「ユーザー登録モード。脳波を検出中。・・・・検出しました。メインユーザーの登録情報を書き換え実行。脳波リンク中。登録完了・・・って?あれ?れ?」
    よろめいて尻餅をつく。スカートがはだけ、ストッキングに包まれたむっちりとした太腿が!?
    「お近づきのしるしにそれはお父さんに差し上げますね。まあ、結婚するわけですから。」
    体を見下ろす。胸にぶら下がる乳房が白いブラウスの中で揺れる。
    「な・・・・な・・・・体が・・・・えええっ?」
    栗色のウェーブの掛かった髪の毛が頬をくすぐる。
    細く白い指にはマニキュアされた長い爪・・・母親になっているのか!?
    「慣れれば同時に何体でも動かせるんですが。最初は切り替えながら使うといいと思います。」
    俺は自分の体を見た。驚愕の表情。
    「こんなことが・・・」
    自分の声で呟く。目の前に美人のお母さん。手を伸ばして頬に触れてみる。
    俺の手が伸びてきて頬に触る。その手を細い指で掴んでみる。
    「お父さん、凄いですね。もう使いこなしてる。」
    あれ、この感じ・・・トイレに行きたい?アンドロイドなのに?
    気のせいかと思ったが、尿意はどんどん・・・
    「なんか・・・その、トイレに行きたいような・・・」
    「お母さん、トイレ近いから。行って来てください。ちゃんと拭いてくださいね?」
    「アンドロイドなのに?」
    「地球人モデルの生体アンドロイド。細胞レベルまで普通の人間と同じです。ご飯も食べるし排泄もします。性行為も可能ですから結婚したら楽しんでください。」


    夜が更けて・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1218 ] / ▼[ 1231 ]
■1230 / 5階層)  俺は仕事を片付けた。
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/07(Thu) 18:11:39) [ID:q7bMXToV]
    「この爪、慣れないよな。」
    俺の本体は2階で寝ている。そう、今の俺はあの美人の姿。
    姿だけではない。とんでもない高性能なのだ。
    頭は冴えまくり、2か月先までの仕事はほぼ完了。
    肩も凝らないし目もかすまない。眠くすらならないのだ。
    「お母さん、どう?その体。」
    中学生の妹のほうだ。
    「すごいなこれ。全く疲れない。」
    「でしょ?あと絶対に病気にかからないし、銃や刀ぐらいじゃかすり傷も負わないんだ。」
    「そうなのか?」
    「それに、リンクさえしておけば本体が死んでもそっちがバックアップになって大丈夫なの。」
    「えっ?」
    俺自身の体が死んだらこの体が俺の体になる?

    数日後、役所で入籍し俺は正式に俺の妻となった。
    5人で食事に行き、娘たちが寝静まって・・・
    「初夜、ってわけか。」
    俺本体が恥ずかしそうに頭を掻いている。
    「俺なんか初夜でロストバージンだぜ。」
    ブラを外すと豊満な胸が躍る。
    「女としてセックス出来るなんて思っても見なかったな。」
    「あのさ、その口調なんかなんない?」
    「そんなオカマみたいなこと・・・」
    「だって、女だろ?」
    一人芝居のようなそうでないような・・・

    「そんな時は疑似人格を起動しちゃえば大丈夫。」
    「うわあああああっ!?あっ彩!?」
    「ちょっとじっとしてて。」
    彩の人差し指が・・・額に触れた。
    「おでこ・おでこ・あご・あご・右耳・左耳・右耳・左耳・右ビンタ・左ビンタ!」
    「いった・・・chっと彩何するのよっ!」
    「モード変更完了♪じゃごゆっくり〜。」
    「ちょっと彩待ちなさいっ!あら・・・何これ話し方が・・・」
    ちょっと関西訛りのある話し方。
    そう、京都出身の私の話し方に!?
    「おい・・・どうした?」
    俺本体が不思議そうに見ている。
    俺は・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1230 ] / 返信無し
■1231 / 6階層)  自然と膝をそろえ、胸を手で隠す。
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/07(Thu) 18:23:53) [ID:q7bMXToV]
    「私・・・あの、谷口美和?」
    「ああ、確かそんな名前だったな?」
    「違うの、あのほんまに・・・私の記憶が?」
    意識しないと俺本来の人格は隠れ、私になっちゃう?
    京都に生まれ、職場結婚して2児を出産して・・・
    でも意識すればすぐに俺の人格に。
    「あのね、私美和なの。たぶん大丈夫だから。してみよ?」
    大丈夫な気がしてくる。女になりきって・・・
    「あれ、なんか感じが変わった?話し方も仕草も・・・本当に女みたいだぞ?」
    「そうよ、ほんとだもん。」
    私は・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1217 ] / ▼[ 1220 ]
■1219 / 4階層)  「ちょっと・・・顔貸してもらえませんでしょうか?」
□投稿者/ S -(2014/08/01(Fri) 07:53:36) [ID:Jf7628Sz]
    なんだ、ここじゃまずいって事か?
    「まあ・・・ちょっとならいいけどどこに・・・」
    彩がにっこりと笑う。
    「本当ですか!?有難う御座います。未成年女子だと捜査に色々と支障をきたしていたんですよ。ご協力感謝いたします。」
    話がかみ合っていないような・・・
    彩はバッグから何かを引っ張り出した。半透明なサッカーボールぐらいの球体。柔らかそうだ。
    「ちょ・・・何を!?」
    彩がソファーの後ろに回り、俺の頭にそのぶよぶよした球体を!?
    「これからお父さんに化ける為の擬態スーツを作ります。」
    球体が・・・俺の頭を呑み込んだ!?
    「肉体の詳細データを写し取って、行動擬装する為の脳内記憶も蓄積。最先端の技術ですよ。」
    一気に全身に広がり、覆い尽くされてしまった?
    そして・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1219 ] / ▼[ 1225 ]
■1220 / 5階層)  消えた?
□投稿者/ S -(2014/08/03(Sun) 07:56:25) [ID:Jf7628Sz]
    「出来ました。」
    彩が俺の頭を両手で掴み、一気に引き剥がす。その腕に抱えられているのは俺の生首のようなもの?慌てて顔を触る。俺の首は付いている。
    「顔、しばらくお借りしますね。お父さん。」
    「ちょっと・・・えっ?待ちなさい・・・おい・・・」
    彩が躊躇いも無く服を脱ぎ始める。美しい少女の肢体が露わに。
    そして彩は自分の頭を両手で掴んで上に。
    「う、えええええ?」
    彩の生首を両手で抱えた銀髪で赤い瞳の女性。
    「これが私の正体です。信じてもらえますね?これで。」
    女は・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1220 ] / 返信無し
■1225 / 6階層)  俺の生首のようなものに頭を!
□投稿者/ S -(2014/08/06(Wed) 09:09:38) [ID:Jf7628Sz]
    突っ込んだ。
    ずぶずぶと音を立てて俺の頭は女の頭を飲み込み、首の辺りからうねうねと皮膜が体に広がって体に伸びる。厚みを増し、華奢な女の体を男の体に。
    「ふう・・・これで俺の記憶も含めて完全に俺だ。すみません、服脱いでくれませんか?さすがに裸のままじゃ・・・」
    「お父さん早く〜。」
    「ちょっと待て!お、おいこら・・・」

    「わあ〜完璧にお父さんだね。」
    「そうだな、じゃあしばらくこの顔は借りておくね。お父さんにはお礼といってはナンだけど、これを差し上げましょう。」
    俺の姿で彩の生首を持ち上げる。
    「えっ?」
    長い髪を分け、彩の頭を俺の頭に。
    「ふんぐぅううっ!」
    彩の顔が俺の顔に張り付く。
    皮膜が体に伸び、胸が盛り上がり・・・
    「いいなあ彩先輩胸大きくて。」
    手足が細くなり、腰がくびれ、股間から腹に何かが潜りこんで来て・・・
    「やだ・・・私・・・」
    彩の人格が俺の人格を覆った。
    「すごい・・・こんなことが可能だなんて。私になってる。」
    胸を揉んでみる。
    「彩先輩!ダメですよ女の子なんだからお父さんの前でそんな!」
    「えっ!?あ、そうね。」
    あわてて下着を拾い手早く着る。ごく普通に。まるでいつもの私のように。
    「これで入れ替わり完了だな。彩ちゃん。」

    俺は、俺になった宇宙人に聞いた。
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1214 ] / ▼[ 1236 ]
■1235 / 2階層)  黒いレザーのボディスーツを着た女
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/07(Thu) 21:10:24) [ID:q7bMXToV]
    「ふぁっ!?だ、誰!?」
    吊り上った鋭い目。真っ赤に塗られた唇。悪女の典型のような凄味のある顔。
    腰まであるカラスのように艶のある黒髪。
    ハーフカップの上に盛り上がる胸にくびれたウェスト。只者ではない。
    「家の前に座ってたの。声かけても返事しなくて。」
    「だからってなんで家に!?」


    そう、これが初めてではない。
    藍那がこれまでに拾ってきたのは捨て犬だったり猫だったり・・・人間は初めてだが。
    「あの・・・もしもし?聞こえますか?」
    「・・・・・・」
    「ええと・・・大丈夫ですか?」
    「・・・・・・」
    「ダメだな。警察呼ぶか救急車呼ぶか・・・うわっ?」
    「お父さん!?」
    「ちょっとあなた、何してるんだ・・・」
    女はいきなり動きだし、胸のジッパーを引き下ろした!
    形の良い乳房が躍りでる。Fカップぐらいだろうか?
    ボディースーツを脱ぎ捨て、黒いレースのショーツも投げ捨てる。
    「やめなさい!警察を呼ぶぞっ!?」
    そのままゆらゆらと俺に向かってくる女。
    前に突き出した両手には真っ赤に塗られた長い爪。
    「きゃああああっ!?」
    藍那が悲鳴を上げる。
    女の爪が俺のシャツを切り裂いた。
    倒れた俺に馬乗りになり、服を割いていく。
    「藍那っ!警察に電話を!」
    「け、携帯どこだっけ・・・」
    ふと違和感が。
    俺にまたがっている女、なぜ重くないんだ?
    女の腕を掴む。ぐにゃりとした、軟体動物を掴んだような感触。
    「こ、こいつ・・・中身がない!?」
    女の体が俺に倒れこんできた。
    全身をうねうねと動く軟体動物のようなおぞましい感触に覆われる。
    顔の上を巨大なナメクジが這い上がってきたような感触。
    俺の顔に貼りつき、鼻の中や耳、喉の奥にも何かが潜り込んでくる。
    「んぐぅう・・・」
    腰が締め上げられ、股間のアレが腹の中に押し込まれていき・・・

    「お父さん、お父さん!!」
    「うぐ・・・藍那・・・」
    今の声は俺の声?
    いや、艶めかしい女の声に聞こえる。
    上半身を起こすと、胸にデカい乳房がぶら下がっていた。さっきの女のだ。
    「なんだこれ・・・けほっ・・・あれ?」
    手を見る。
    長い爪の生えた細い指。
    頬にかかる長い黒髪。
    「まさか・・・あの女の中に入ったのか!?」
    声も完全に女に聞こえる。
    「お父さん、だよね?」
    「ああ、いったいなんなんだこの女!?くそっ!」
    洗面所に行き鏡の前に立つ。
    「まじか・・・」
    全身があの女そっくりになっている。骨格まで違うのは一目瞭然。
    悪女そのものの顔で睨みつけている。
    髪の毛を引っ張ってみる。
    まるで俺の頭から直接生えているような感触。
    頬を撮んで引っ張る。
    女の顔は俺の顔にびったり貼りついて剥がれない。
    俺は・・・
[ 親 1203 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 1235 ] / ▼[ 1237 ]
■1236 / 3階層)  藍那を呼んだ。
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/08(Fri) 10:59:34) [ID:q7bMXToV]
    「お〜い、はさみとカッターと、あと包丁も持ってきてくれ!」
    「はい、おとうさん!」
    全く歯が立たない。柔らかいのに、傷一つつかないのだ。
    「ねえ、お父さん。」
    「ん?」
    「先にご飯食べない?」

    「ご馳走様でした。だけどすごい怖い顔だよね。」
    「ああ、平気で人ぐらい殺しそうだよな。この女。」
    完全に自分の顔のように感じる。
    「でもスタイルはすごいね。」
    「そうだな。ヌードモデル並みかな?AV女優とか。」
    胸を持ち上げてみる。まさか娘の前で女装する羽目になるとは・・・
    「トイレはどうだったの?」
    「それが、問題くちゃんとできるみたいだ。」
    「へえ・・・不思議。ちゃんと穴とつながってるんだね。」
    「ああ、最初は圧迫された感じだったんだが。今はまるで元からこうみたいに自然に。」

    チャイムが鳴った。
    「だれだ?こんな時間に。」
    「あ、お父さん。私が出るよ。そんな顔じゃ・・」
    「そうだな。頼む。」

    しばらくして藍那が戻ってきた。
    「お父さん。なんか警察の人だって。あ、ちょっとまってくださ・・・」
    藍那の後ろから小柄な女性が入ってきた。
    あどけない顔の金髪ロr、少女。
    ぴったりとした全身を覆うスーツに逆三角形の紋章。
    「宇宙警察機構地球方面分遣隊、第0426小隊のガルデンだ。お邪魔する。」
    つかつかと俺に歩み寄り、悪女の顔を覗き込んだ。
    「・・・遅かったか。」
    「えっ?」

    ガルデンは俺が入れたほうじ茶をすすった。
    「事情を説明しよう。数時間前、私たちは非合法組織の幹部の女をこの近くで逮捕した。その顔の女だ。」
    「この顔の?」
    「そう、その顔の本来の持ち主。殺人請負業。いわゆる殺し屋だ。」
    「どうりで。極悪人って感じですよね。」
    「そうだな。追い詰められたその女は追っ手を撒くために罠を仕掛けたんだ。自分の体から中身だけ抜け出し、残った体に触れた者を取り込んで自分の替え玉にしようとした。」
    「それがこの体なんですね?」
    「そうだ。それに触れた被害者は取り込まれ、喰われてしまい体の芯までその女になってしまう。数分でその女そのものに置き換わってしまう。」
    「え・・・・?」
    「そして本人と変わらぬ特殊能力も使えるようになり、それまでの犯罪の記憶も刷り込まれて、人格までまったく本人になってしまうのだ。完全な身代わりだな。」
    「なんだそりゃ!?」
    「そんなわけで、先ほど身柄確保した本体は尋問途中に自殺してしまった。残りの情報を貴女から尋問したい。これが逮捕状だ。」
    「お父さん!?」
    「そんな・・・俺は被害者だろう?なんで逮捕・・・」
    「元被害者。今は完全に加害者本人になったのだ。脳波パターンまで手配書と同じになっている。」
    俺の意識は俺のままだ。
    「全然前と変わらない気がするんだが・・・」
    「うむ・・・その女の記憶は読めないのか?」
    「ちょっとまって・・・あ、なんか浮かんできた。」
    ガルデンがホルスターの銃に手をかける。俺の意識が乗っ取られた時の為だろう。
    女が仕掛けた罠が発動した。一気に俺の意識を呑み込もうと脳に広がってくる女の人格。肉体同様、意識までも女に包み込まれていく。
    「お父さん!!しっかりしてぇえええ!?」
    「あ・・いな・・・」
    娘を抱きしめる。
    「危ない!離れるんだっ!そいつはもう君の父親ではなくなる!!」
    「いやっ!」


    数時間後。
    「・・・と、組織の概要はこんな感じね。メンバーとの連絡方法は・・・」
    「ご協力に感謝します。」
    「それで、私はいったいこれからどうすりゃいいのよ?」
    極悪非道の残忍な人殺しの女の人格。
    幼いころから悪事を尽くしてきた記憶。
    吸収されてしまうはずが、俺は全部吸収してしまったようだ。
    「とりあえず上からの指示待ちですね。家にいてください。外出は禁止します。」
    「ちぇっ、わかったわよ。」


    「お父さん、ずっとその顔なの?これから。」
    「そうみたいね。もう中には元の体は残ってないみたい。」
    「その女の人の記憶が全部?」
    「そう、だからどちらでもあるって感じかしら?でも藍那を愛しているのは絶対に変わらないわ。安心して。」
    「よかった。そうだ、特殊能力って言ってたけど、どんなの?」
    「殺した相手の血肉から遺伝子情報をコピーして本人そっくりに化けたり、自分の血肉で他人を自分そっくりに・・あ、それは知ってるわよね。後は子供のころから生きていくために身に着けた殺人術と、怪我をしない肉体に骨まで断ち切る爪。」
    殆ど無敵かもしれないな。この体。
    「あと男を虜にして思い通りに操ったり。」
    「・・・お父さん。」
    「あ、あはは・・・ロクな能力じゃないわねえ・・・」

    翌日、
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▲[ 1236 ] / ▼[ 1497 ] ▼[ 1510 ]
■1237 / 4階層)  ガルデンが再び来訪。
□投稿者/ 喜連瓜破 -(2014/08/08(Fri) 12:07:07) [ID:q7bMXToV]
    男を連れている。
    サングラスをして帽子をかぶった男。
    「地球方面分遣隊司令部からの通達だ。犯罪被害者補償機構の保証対象となった。警察用のサポートロボットを支給する。」
    男がサングラスを取る。これがロボット?俺にそっくりだ。
    「お父さんの・・・ロボット?」
    「お父さんそっくりの生体スーツを着せてある。これで表面上は繕えるだろう。脱がせて自分できれば、元の自分に化けることもできる。」
    「そのスーツだけもらえばとりあえずは自分のふりして・・・」
    「いや、それでは困るのだ。リャズキア。」
    リャズキア。この女の名前だ。
    「君には今まで通り、組織の幹部として働いてもらう。本体が逮捕され、自殺したことは公表されていない。仕事は我々が発注する。対象は犯罪者集団の幹部連中だ。」
    「何よそれ。正義の味方やれっての?この私が?私はいいとしてもボスや他の幹部がうんていわないわよ。」
    「そうかな?」
    ガルデンが意味深げに笑う。どうやらばれているようだ。
    ボスの男も、幹部の3人もとっくに肉体の虜にして操り人形。
    実質のボスはこの女、私なのだ。

    地球に住む異星人は15万人以上。
    犯罪組織も多数存在している。
    「藍那、行ってくる。」
    「行ってらっしゃい。」
    地下鉄に乗り、浅草に近い駅で降りた。
    向かう先は・・・
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▲[ 1237 ] / 返信無し
■1497 / 5階層)  駅から少し離れた場所の雑居ビルだった。
□投稿者/ カタバミ -(2016/02/11(Thu) 16:58:53) [ID:70DSViHD]
    リャズキアがアジトにしていた場所である。もちろんガルデンには報告済みだ。
    場所は記憶にあったから報告したが、内部に関しては記憶を自ら消していた。

    「ここね。」
    どこにでもあるような雑居ビルだった。
    リャズキアの記憶が確かなら、見えている入口はダミーで、本当の入口は屋上だった。
    路地に入り、軽くジャンプするだけで屋上にたどり着いた。



    手順を踏んで中に入ると、そこには・・・
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▲[ 1237 ] / 返信無し
■1510 / 5階層)  駅の近くのビル。
□投稿者/ S -(2017/05/31(Wed) 10:46:37) [ID:vCe3vVeC]
    地下2階から7階までは飲み屋と風俗店。最上階は表向きは広告代理店。実態は暴力団の事務所。
    最上階でエレベーターを降り、監視カメラを一瞥してドアに向かう。
    「おはようございます〜。」
    ドアを開けて中に入った俺。
    「おう、エリナちゃん、おはよう。」
    社長、組長が立ち上がる。他の幹部たちも立ち上がって最敬礼。
    俺は超ミニスカートを翻し、ピンヒールで床を鳴らしながら一番奥のデスクにバッグを置いた。今の姿は仕事着。エリナと呼ばれた童顔で巨乳なキャバ嬢の二十歳の女。本人はリャズキアに殺されて姿を奪われた。
    「社長〜お仕事入ってますかぁ?」

    依頼内容は恐らくガルデンからだろう。
    犯罪組織幹部の確保。殺しの依頼は無い。
    報酬は十分だ。
    俺は幹部たちに指示を出し、組長に歩み寄る。気が進まないが・・・
    こいつ等を支配し続けるには、肉体の虜にしておかなければ。
    服を脱いでリャズキアの姿に。そして・・・

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